私のナイトはやくざ
「真由・・ゆっくりでいい。
 真由を俺の傍に置けるだけで俺は幸せだ。

 ったく・・・俺の柄じゃねーけどな。
 それでも、大事にしてーんだ。お前だけだ・・・」


きっと和真さんは待っているんだと思う。
ちゃんと今の気持ちを伝えないといけないのだと思う。


『和真さん・・・話をしてもいいですか?』

「もちろん・・・真由の話なら全部聞く」

『ありがとうございます。

 私、和真さんを信用してないわけでもないし・・・
 それにきっと・・・和真さんの事嫌いじゃないんです。
 むしろ・・・


 でも、怖いんです。和真さんがじゃないくて男の人が・・・』


「いいんだよ。それだけ、真由がつらかったんだろ。
 俺は真由が苦しむのは避けたい。
 俺がお前の心を救ってやる。

 男に幸せにしてもらうってこと・・・教えてやる。
 だから、傍にいろ。」


『和真さん・・・私』


「真由・・・こっち来いよ。
 俺が、不安なんかなくしてやる・・・」

和真さんはそういうと、私をギュっとだきしめてくれた。

私を満たしてくれるような温かさが私の中を覆った・・・


暖かさを感じたのはどれくらいぶりだろうか・・・


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