私のナイトはやくざ
「では・・・座って。」

紀子さんが私たちに向かって言葉を発した。


「お前どういうつもりだ。なんで、真由と一緒にいるんだ。」


「あら・・・これでも真由美ちゃんの先輩社員なのよ。」


和真さんの顔にしわが寄った。


『和真さん・・・すいません。私のせいで嫌な思いしましたよね・・・
 ごめんなさい。』


「なんで、真由が謝るんだ。
 どうせ、思わせぶりな事を言われて、俺を呼び出すようにこいつが言ったんだろ。
 まったく・・・紀子はいい加減にしろ。」


「やっぱり・・・でも、二人の関係を私から言うのにも戸惑われたし・・・」

「だから・・・そういう言い方が真由の心配を煽るんだ。

 真由・・・俺と紀子は・・・兄妹だから心配すんなよ。」


『きょ兄妹?????
 えっでも、名字が違うし・・・』


「それは簡単なことよ。
 この辺で、高籐と言えばばれちゃうでしょ。
 だから、母からの名字を名乗っているだけのことよ・・・

 だから、本当の兄妹。腹もちがわないわ・・・フフ」


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