私のナイトはやくざ
「和兄がそんなに必死になるなんてね…」


「紀子うるせー・・・
 おめーはあいつと仲良くやっているんだろ・・・」

「もちろん・・・お兄ちゃんの右腕だもんねー」

「ああ・・・大事にしろよ」

『あっあの・・・』


「真由は何も心配いらねーよ。
 紀子の男は俺の右腕だ。ってことは・・・分かるよな」


『うん。なんとなく・・・じゃあさっきの助けてくれた人って・・・』


「うん。そういうこと。
 でも、和兄まで同じことするとはね・・・

 和兄に感謝だね。
 真由美ちゃんつらそうにしてたから・・・すくってくれたんでしょ」


「まあな。」


いきなりの展開でびっくりしたけど…
でも、なんだか、紀子さんが急に近くに感じる…


「和兄・・・会社でのことは心配いらないよ。
 私が一緒にいるから・・・」


「おー・・・頼んだぞ。なんかあったらただじゃおかねーからな」


「妹脅してどうすんのよ。まったく・・・
 じゃっ。ここは和兄のおごりってことで・・・」


『そっそんな。私払いますから・・・』


「何いってんの?和兄が自分の女に払わせるわけないじゃん。
 っで、私の分もよろしくね」


紀子さんって楽しい人なんだ…
これからの職場が楽しみになってきた。


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