私のナイトはやくざ
話をしながら、紀子さんは浴びるようにお酒を口にしていた。

一時間もしないうちに、紀子さんはつぶれていた。

誰にも話せず、毎日つらく、眠れぬ日々を送ったのだろう。

紀子さんもまた、私を同じ苦しみを味わった人だから・・・


どうしても、力になりたいと思った。


私は、和真さんに電話をかけた。

もちろん、紀子さんを私一人で運ぶこともできないから・・・

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