私のナイトはやくざ
橘さんは後部座席に紀子さんをそっと横にした。
壊れものを扱うように・・・


「真由…お前橘に聞きたいことがあるんじゃないのか?」

和真さんはなんでもお見通しなのだと思う。


『うん。橘さん・・・お話してもいいですか?』

「はい。ただ、姐さんでもプライベートのことは・・・」

「橘・・・おめーずいぶん偉そうな口叩くようになったな。
 俺の女が話があるっいて言ってんだ。
 ちゃんと聞け。」

「かしこまりました・・・若。」

橘さんは和真さんに一喝されると、私の話を聞いてくれると言った。

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