私のナイトはやくざ
「ンったく、素直じゃねーんだから。」

『素直じゃないのは和真さんもでしょ。
 本当は橘さんがいないと困るくせに・・・』

「真由・・・まったく。お前はなんでもお見通しってことか・・・」


『なんでもじゃないけど…
 愛している人の事だから・・・』

「まったく・・・お前は、俺をどうしたいんだ。
 これ以上、おまえに惚れたらどう責任とってくれるんだ?」

『…責任?・・・じゃあ私以上に和真さんを幸せにしてあげます。』


私の言葉を聞いた和真さんは私を抱きしめて、キスを落とした。


「家まで、もたねーな。」


和真さんは、どこかに電話をすると、数分で、車がきた。

別の場所に待機してもらっていたのだろう。

全部お見通しなのは和真さんの方だと思うよ・・・
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