私のナイトはやくざ
「俺から離れりゃ・・・紀子と別れる理由もなくなるよなぁー。」

やっぱり・・・


「若・・・」

「あんなに気も酒も強えーあいつが、あんなにぼろぼろになってんだ。
 それでも、お前はこのままでいいと思っていんのか?
 
 てめーが惚れた女くらい幸せにしてやれよ。

 組長だって反対はしねー。
 反対なら、付き合い始めたときに、別れさせているだろ・・・」


「わか・・・」


「わかりゃーいいんだよ。
 このまま紀子を連れていけ。
 俺は、こいつと別で帰る・・・行け」


「若・・・すいません。
 お言葉に甘えさせていただきます。」


そう言って、橘さんは紀子さんが乗っていた車に乗り込み発進させた。
< 96 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop