ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「それが‥”人生“、なのではないでしょうか?味が変わったと諦めるのではなく、変化した自分をどう生かしていくか。そうしないと、新しい味、まだ気付いていない魅力には‥たどり着けません。」


康介さんは再びシェイカーを用意して、手際よくカクテルを作った。


シェイカーの心地よい音と一緒に、少しの間沈黙が訪れた。


「‥これからをどう生きるか。そこが重要なのではないですか?」


カランと音をたてて、カウンターの上に置かれたグラスにカクテルが注がれた。


‥あれは‥正直先生がいつも飲む‥マルガリータ?


康介さんは真っ直ぐと正直先生を見た。


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