ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「おいしいカクテル、ごちそう様でした。‥また、来てもいいですか?」


綾乃先生が康介さんに言うと、「お待ちしております」と康介さんが軽く頭を下げた。


「綾乃先生、今日は僕のおごりだから。また、明日ね。」


正直先生が優しく言って、綾乃先生を見た。


「はいっ‥また明日。」


綾乃先生はまた少し泣きそうになりながら、正直先生を見てニッコリと笑った。


そして、綾乃先生はもう一度頭を下げて帰って行った。
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