特別なコト
思わず顔をあげると
あたしだけに向けられる笑顔。



真依って呼び捨てにされるコトも
一緒に帰るコトも
手をつなぐコトも。


当たり前ぢゃない。



気持ちが伝わって
同じ気持ちだから
できるコトなんだ。






「手、繋げないことも、
ない、です。」




言えた言葉は可愛くないけど




「無理じゃないんだ?」
そう言ってあたしをからかった後、



一瞬の隙をついて
あたしの掌に自分の掌を絡めた。



触れる掌からは
先輩の温かい体温が流れ込んで



少しずつ
特別なコトが増えるといいなって
先輩に伝えると






何故だか先輩は顔を真っ赤にした。





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