夢の外へ
電車を降りて駅を出ると、自宅へと向かった。

くるりと、後ろを振り返る。

「――何、かしら…?」

振り返っても、誰もいない。

1回首を傾げた後、また自宅へと向かって歩く。

…やっぱり、何かがおかしい。

「――まさか…」

私、つけられてる!?

ストーカー!?

このまま自宅へ向かって歩いたら、状況も状況だからかえって危険だ。

でも犯人がわかってないのに警察に通報するのも難しいだろう。

「――どうしよう…」

呟いて、思い出した人物が1人。

そうだ、杏樹だ!
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