君と私のsubtext
5/27 昼、いらない偶然
「ちぃ、顔色悪くない?」




昼休み。



学食で、先に来ていたゆうの前に座ると、顔を覗き込まれてそうきかれた。


それに曖昧に笑って返す。


それから、ゆうの向かいの席に鞄を下ろす。



「購買、行って来る」


「購買にするの?今日の日替わり、結構いいやつだったけど」


「んー、購買でいい」



私は鞄から財布だけ取り出して、それだけを手に席を立つ。



たったそれだけの動作なのに、あーだるい。

頭痛い。



私たちが示し合わせていく学食は、例の合宿棟からほど近い第二食堂。

食券式と購買がセットになっているから、私は大体その日の食欲で選択する。
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