血塗れの蝶
家に帰り、さっそく2人暮らしのことを
父さんに話した。

「美王、お前、正気か?」

心配そうな顔をしているが、内心は
メチャクチャ怒ってるだろう。

『父さん、あたし、もう高校生だよ?
 彼氏とかいるし、2人暮らしとか
 してみたいよ・・・。』

「だが、美王・・・。」

微妙に動揺している父さん。

あともう一押しだ!!と思ったのも、
つかの間。

「いけません。お譲にもしもの
 ことがあれば、私共が・・・。」

いや~ん。
伊亜崎さん、登場・・・。(いあざき)
(通称;いあさん)

あたしは、伊亜さんだけは逆らえない。

伊亜さんは真面目で、なんでこの組に
いるんだろう?って思うほど、
ビシッとした格好に、綺麗な言葉遣い。

見た目はヒョロヒョロ男だが、
中身はマジで強い。

・・・たぶん、あたしの父さんと
互角に戦えると思う。

しかも、1度、あたしは伊亜さんに、
命を助けて貰ったこともある。

でも、今回ばかりは引けない。

『伊亜さん。今回だけはお願いします。』

あたしはそう言って、頭を下げる。

「ダメです。雄牙さん、絶対に許しては
 ダメですよ?・・・私は今から、
 食材を買い足しに行って参りますので。」

そう行って伊亜さんは、去っていった。

『父さん・・・。』

「・・・はぁ。」

父さんは、小さく溜め息を付いた。

もう、ダメか・・・。
・・・しょうがない。

本当は脅しみたいで、嫌だったんだけど、
コレを使うしか、手はない。

『父さん?・・・許してくれなきゃ、
 あたし、怒っちゃうよ?』

ドス黒いオーラを纏って、
あたしは笑った。

「「ひぃぃッ!!」」

周りにいた奴等は、悲鳴?つーか、
ビビッて後退りをした。

父さんは・・・固まっていた。

あたしは怒ると、トンでもなくなる。
奴等が40人ぐらいでやっと、
押さえ込むことが出来たらしい。

・・・でも、40人の重さはそーとー
重く、更にキレたあたしは、
120人近くの人数で完全的に納まったらしい。

あれからみんなは、あたしが「怒るよ?」と
言うと、ビクつくようになった。


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