血塗れの蝶
「へぇ~。まさか俺達と同じ
学校だったなんてな?」
そう言って鬱陶しそうに
髪を掻きあげる。
すると、龍の絵が入ったピアスが
太陽の光に反射してキラーンッと
光った。
…あのピアスは、この辺で
チラホラ売ってるものじゃない。
だとしたら、コイツ等は、族なのか?
『お前等、なにもんだ?族か?』
「当たり!俺等は族だよ?しかも、
名の知れた……ね?」
『名前は?』
「「……鬼神……。」」
2人は声を揃えてそう言った。
「鬼神」――――――。
県で1、2位を争う小さいチーム。
あたしへの敵意向きだしの族だ。
『…あたしのことを知ってるのか?』
「もちろん!!今の命令、教えて
あげようか?」
『言ってみろ。』
「藍蝶を総長の前へ連れて
くること。」
そう言いながら誠と琥は
あたしに襲いかかった。
「2vs1で勝てるかな?」
『もちろん!』
そう言ってあたしは、誠と琥の攻撃を
交わしながら、鳩尾にパンチを
喰らわした。
「ぐッ……。」
「ぐぁッ……。」
『2人相手にこのあたしが、負けると でも思う?』
そう言って2人に背を向けた。
これが間違えだった――――――。
ガシッ
『なっ!?』
後ろから腕を掴まれ、口をハンカチで
抑えられた。
『んんッ!んんんッ!?』
クソッ!!!油断した…。
「油断大敵ですよ?」
おおくんの今朝の言葉が
頭によぎった。
確かに油断大敵だ……。
あたしは、意識を手放した。
―――――――――。
「…のあ…した。」
話し声であたしは目を覚ました。
『んッ?』
「起きたか?」
そう言ってあたしの前へしゃがむ男。
誰だ?つーか、ここどこだし…。
「俺は鬼神の総長。葵 音也だ。」
葵 音也?
(あおい おとや)
『聞いたことはないね。』
「ほう?それはよかった。」
『鬼神の総長は、葵 音火
じゃなかったのか?』
「それは、俺のアニキ。つい
一昨日、引退して、今は俺が
継いでるんだ。」
なるほど?
もう少しマメに、調べとけば
よかったな?
『あたしになんの用?こんな
ことまでして、
あたしを連れてきた
かったんでしょ?』
そう言ってあたしは、手に
掛けられている手錠を見せる。
すると、音也とかいう男は
笑い出した。
「ここは、俺の部屋。」
もちろん、自分の家のね?と
付け足して、音也は言った。
『お前の部屋?』
「あぁ。」
学校だったなんてな?」
そう言って鬱陶しそうに
髪を掻きあげる。
すると、龍の絵が入ったピアスが
太陽の光に反射してキラーンッと
光った。
…あのピアスは、この辺で
チラホラ売ってるものじゃない。
だとしたら、コイツ等は、族なのか?
『お前等、なにもんだ?族か?』
「当たり!俺等は族だよ?しかも、
名の知れた……ね?」
『名前は?』
「「……鬼神……。」」
2人は声を揃えてそう言った。
「鬼神」――――――。
県で1、2位を争う小さいチーム。
あたしへの敵意向きだしの族だ。
『…あたしのことを知ってるのか?』
「もちろん!!今の命令、教えて
あげようか?」
『言ってみろ。』
「藍蝶を総長の前へ連れて
くること。」
そう言いながら誠と琥は
あたしに襲いかかった。
「2vs1で勝てるかな?」
『もちろん!』
そう言ってあたしは、誠と琥の攻撃を
交わしながら、鳩尾にパンチを
喰らわした。
「ぐッ……。」
「ぐぁッ……。」
『2人相手にこのあたしが、負けると でも思う?』
そう言って2人に背を向けた。
これが間違えだった――――――。
ガシッ
『なっ!?』
後ろから腕を掴まれ、口をハンカチで
抑えられた。
『んんッ!んんんッ!?』
クソッ!!!油断した…。
「油断大敵ですよ?」
おおくんの今朝の言葉が
頭によぎった。
確かに油断大敵だ……。
あたしは、意識を手放した。
―――――――――。
「…のあ…した。」
話し声であたしは目を覚ました。
『んッ?』
「起きたか?」
そう言ってあたしの前へしゃがむ男。
誰だ?つーか、ここどこだし…。
「俺は鬼神の総長。葵 音也だ。」
葵 音也?
(あおい おとや)
『聞いたことはないね。』
「ほう?それはよかった。」
『鬼神の総長は、葵 音火
じゃなかったのか?』
「それは、俺のアニキ。つい
一昨日、引退して、今は俺が
継いでるんだ。」
なるほど?
もう少しマメに、調べとけば
よかったな?
『あたしになんの用?こんな
ことまでして、
あたしを連れてきた
かったんでしょ?』
そう言ってあたしは、手に
掛けられている手錠を見せる。
すると、音也とかいう男は
笑い出した。
「ここは、俺の部屋。」
もちろん、自分の家のね?と
付け足して、音也は言った。
『お前の部屋?』
「あぁ。」