プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
 潤哉さんの唇が私の胸をやさしく食んで、太腿を撫であげながら秘めた場所へ指を這わせていく。

 貪るようにキスがみぞおちや下腹部に落ちていき、吸いこまれるように花びらを開かせて艶やかなそこを舌で舐めていく。

「ん、……もう、……」

 少しだけそうされただけで、もどかしさで狂いそう。
 今夜は早く一つになりたくて仕方ない。

「もう挿れて欲しいの?」
「……ダメ?」

「だんだん、おねだりが上手になってきてるから、困るよ」
「あっ」

「僕も、抑えが効かなくなるだろ」

 彼の昂ぶった情熱が、濡れそぼった蕾を押し開いて、中へと誘う。
 ゆっくりと腰を動かしながら、やがて激しく揺さぶり、そして何度も突いていく。

 唇を塞いでキスしながら、ずっと深い奥までも同じようにキスをして絡めているみたいに。

 全部が彼でいっぱいになっていく。

 結婚してから避妊の回数は少なくなった。

 ロンドンでは自然にこうして触れ合うようになったけれど、もう少し先まで頑張りたいと願った私たちは避妊をするようになった。


 けれど、今夜は――。


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