ラッキービーンズ【番外編】
◇◇◇
「きゃー、メイさん可愛いッ。気合入れて来ました?」
来る23日。駅前で待ち合わせたリアちゃんに開口一番そう言われた。
小心者な私はすでにドギマギしてしまう。
「えっ。気合なんてそんなの、リアちゃんのがよっぽど可愛いよ!」
「えへへー。ありがとうございます。私はもちろん気合入れてますよ! 気分だけでもクリスマス楽しまないと損じゃないですか?」
リアちゃんは白のファーがついたベビーピンクのニットワンピを着ていた。
女の子らしくてすごく可愛い。
私も女の子らしくワンピースをセレクトしたんだけど、ブラウンのチョコレートカラーはリアちゃんに比べると大分地味な気がする。
コートなんてベージュだし。
むーん、と悩んでいると「メイさんそんなに悩まないで。ヤギっちはそういう控えめなメイさんがタイプなんだから!」と慰められてしまった。
「いや、別に八木原くんに気を遣ってるわけじゃないけど……」
「俺が何だってー?」
不意に後ろから肩を叩かれて驚いて振り返ると、八木原くんと水嶋が立っていた。
いつもの黒いダウンジャケットにストライプのマフラーを巻いたいつもの水嶋なのに、こうして外で待ち合わせると何だかやけに格好良く見えてドキドキしてしまう。
「きゃー、メイさん可愛いッ。気合入れて来ました?」
来る23日。駅前で待ち合わせたリアちゃんに開口一番そう言われた。
小心者な私はすでにドギマギしてしまう。
「えっ。気合なんてそんなの、リアちゃんのがよっぽど可愛いよ!」
「えへへー。ありがとうございます。私はもちろん気合入れてますよ! 気分だけでもクリスマス楽しまないと損じゃないですか?」
リアちゃんは白のファーがついたベビーピンクのニットワンピを着ていた。
女の子らしくてすごく可愛い。
私も女の子らしくワンピースをセレクトしたんだけど、ブラウンのチョコレートカラーはリアちゃんに比べると大分地味な気がする。
コートなんてベージュだし。
むーん、と悩んでいると「メイさんそんなに悩まないで。ヤギっちはそういう控えめなメイさんがタイプなんだから!」と慰められてしまった。
「いや、別に八木原くんに気を遣ってるわけじゃないけど……」
「俺が何だってー?」
不意に後ろから肩を叩かれて驚いて振り返ると、八木原くんと水嶋が立っていた。
いつもの黒いダウンジャケットにストライプのマフラーを巻いたいつもの水嶋なのに、こうして外で待ち合わせると何だかやけに格好良く見えてドキドキしてしまう。