ラッキービーンズ【番外編】
残った食材はまた週末使えるからとせっせと冷蔵庫の野菜室につめていると、リアちゃんが小皿を運んでキッチンへと入ってきた。
「わ、水嶋さんちの冷蔵庫って結構充実してません?」
「え、そ、そう?」
「あー、忘れてたけど水嶋さん彼女持ちなんですよねー」
はーっと大きなため息をつくリアちゃんに心の中で「ゴメンネ」と謝る。
ああ、この罪悪感、やっぱりリアちゃんにだけは言ってしまいたい衝動に駆られる。
「彼女さんどんな人なんだろー」
私に背中を向けて洗いものを始めたリアちゃんの、独り言にもとれるその言葉には返しようがなかった。
代わりに心拍数がすごい勢いで増えていく。
――リアちゃんよりもずっと平凡地味目なオンナです。
心の中でつぶやいてうなだれる。
「だけどやっぱりリアは水嶋さんが好みです」
「えっ!」
私が大きな声をあげて驚くと、私の声に驚いたリアちゃんが振りかえった。
そして、不敵に微笑む。
「だから今夜も勝負しちゃおうと思います!」
「しょ、勝負って……、前に断られたって言ってたじゃん!」
「前はアルコール入らなかったんですよ。でも今日は結構飲んでるし、イケるかも」
「わ、水嶋さんちの冷蔵庫って結構充実してません?」
「え、そ、そう?」
「あー、忘れてたけど水嶋さん彼女持ちなんですよねー」
はーっと大きなため息をつくリアちゃんに心の中で「ゴメンネ」と謝る。
ああ、この罪悪感、やっぱりリアちゃんにだけは言ってしまいたい衝動に駆られる。
「彼女さんどんな人なんだろー」
私に背中を向けて洗いものを始めたリアちゃんの、独り言にもとれるその言葉には返しようがなかった。
代わりに心拍数がすごい勢いで増えていく。
――リアちゃんよりもずっと平凡地味目なオンナです。
心の中でつぶやいてうなだれる。
「だけどやっぱりリアは水嶋さんが好みです」
「えっ!」
私が大きな声をあげて驚くと、私の声に驚いたリアちゃんが振りかえった。
そして、不敵に微笑む。
「だから今夜も勝負しちゃおうと思います!」
「しょ、勝負って……、前に断られたって言ってたじゃん!」
「前はアルコール入らなかったんですよ。でも今日は結構飲んでるし、イケるかも」