ラッキービーンズ【番外編】
「んっ、メイ今言うの反則だろ……っ」


気持ちの強さを伝えるように、水嶋が深く突き上げてくる。

奥まで届く刺激に、快感がすごい勢いで頂まで昇っていくのが分かった。


「やっ、あぁんっ!」


息もつかせぬスピードで、てっぺんまで連れて行かれる。

こんなに激しく愛されたの、初めてかも知れない。


一緒に達してしまった後も、荒い息を吐いて、全身が心臓になったかのようにドクドクと熱い鼓動が身体中を駆け巡っていた。

水嶋に背を向けてベッドに横たわって余韻に浸りながら、自分の心臓の音を聞いていた。


「メイ、大丈夫か?」

「ん……っ」


後ろから優しく肩に触れられただけなのに、敏感になってしまった身体はそれだけで反応し、変に甘い声を上げてしまった。

未だに感じているなんて恥ずかしいから、気づかないフリで流して欲しかったのに、またいたずら心に火がついたらしい水嶋は、今度は背中をつっと指でなぞってきた。


「あっ。ヤダぁ」

「いー反応」


指先だけ触れられてもどかしくてじれったいのに、焦らすように指先が腰をお腹を撫でるように滑っていく。


「また襲いたくなっちゃう。それとも誘ってる?」


言われてかあっと赤くなる。

そんなつもりないなんて白々しく聞こえるほど、私の身体は正直に反応してしまっている。

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