鬼の花嫁
離れると、
そっと涙を拭ってくれる
「…風神さん…傷に触りますから
もう、布団に入ってください」
「ああ…そうする」
ポンポンと頭をたたかれ、
部屋に戻っていく彼
手招きされ、
寝転がる彼の隣にちょこんと座る
「風神さん、寒くないですか?」
「平気だ。お前こそ、大丈夫か?」
「平気です」
ぎゅう…と手を繋ぎ、空を見つめる
「…今日は月が明るいですね」
私の呟きに
微笑を浮かべる風神さん
「そうだな…満月になりかかっている」