鬼の花嫁
「美味い…」
飲み込んだ途端に
そんな事を言ってくれる。
「…はい…!」
自然と笑みが零れて
風神さんに微笑みかける
そして、残すことなく
お粥を綺麗に食べてくれた。
食後、昼寝をする風神さんの隣に座って
私は左手の薬指に
はめられた指輪を眺めていた。
愛おしく、愛おしく……
初めはあんなに風神さんから
逃げ出したかったのに、
今じゃずっと傍に
居たいとまで思ってしまうなんて…
初めてここに連れてこられた時には
思いもしなかった。