黒猫*溺愛シンドローム~Plus~
「そういう意味か…」
それまで黙って眺めていた…“紗耶さん”がぽつりと呟いた。
「ふーん…」
そして、まじまじと。
俺の顔を覗き込んで、観察するみたいにじーっと見つめる。
わぁ。
やっぱり、綺麗な人だ。
シャム猫は抜きにしても、絶対に人目を引くタイプ。
お兄さんと並んだら、すごくお似合いだろうなぁ…。
「あなたが、歩くんか。」
「えっ?」
「確かに、“キラキラしてて面白い”わ。」
そう言って、わずかに口角を上げて“笑った”。
女優さんみたいな“綺麗な”笑顔で。
「キラキラ…?」
どういう意味だろう?
首を傾げる俺に、
「会ってみたかったの」
沙耶さんは続ける。
「なんだか、やたら自慢してたから。」
「え…?」
「すごい“弟”ができたって。」
それって…
「嵐士のヤツ、あなたのことえらく気に入ってるみたいよ。」