踏み台の女神
「形あるものは朽ち果てて、生き物はいずれ死んで

それぞれ土に還る事を定めたのは私なんだけど

それって正しかったのかな。


さみしい事だっていうのはわかってたけど、地球が物や生き物で溢れ返るのを防ぐためには、そうするしかなくて。

でも今日、あの街で崩れかかった建物を目の当たりにしたら、やっぱりもっといい方法があったんじゃないかなって思ったの」



初めて会ったときに見た、悲しいとも慈悲深いとも取れる顔で窓の方を向いたまま、神様は言った。
< 119 / 200 >

この作品をシェア

pagetop