淫靡な蒼い月

昼顔の情事



柔らかな絨毯の上で、青空を見上げながら、肌であなたを感じる昼下がり


「ランチに行って、そのまま外回りに行きます」


週に一度だけ、あたしはそう言って会社を出る。


昼はすぐに食べられる物を買い、急いであなたが待つ部屋へ。


今日はあなたの公休日。


そして、昼下がりの情事に溺れる時間


少しでも時間を節約したくて、軽めのシャワーの後、二人でランチ


そして、手早く後片付けをした後、あたしたちはいつもの絨毯に倒れ込む。


限られた時間が興奮を引き起こし、あたしはすぐに達してしまう。


あなたはそれを判っていて、何度もあたしを登り詰めさせる。


夜、愛し合うのも嫌いじゃないけど、こうして昼間、声を殺して激しく交わるの、嫌いじゃない。


意地悪なあなたは、あたしを好きにして、楽しんで、自分も楽しんでる。


あたしも、悪い気はしてないから従う。


窓の外で、ゆっくりと昼顔が花を開く


あたしたちの情事はそれに似てる。


密かに密やかに、しかし、最後は必ず大輪の花となる


昼顔の情事




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