フェイス
「ふざけてんじゃねぇ!」


 頭がズキリとするような大声、胸倉を掴まれた瞬間、何かが光った。

 一斉にそっちを見たら、デジカメを持った男子生徒――彼はあの要望書の……


「何だ、てめぇ!」

「通りすがりの男子生徒Aでいいですよ」

「んだと?」


 突然のことに叫ぶ彼女に彼は一瞬うるさそうにしながらも、涼しい表情をしていた。


「さて、時永宗太郎がこれを見たらどう思うでしょうね」


 臆す事なく、彼はデジカメの画面を見せた。私が胸倉を掴まれている場面。
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