フェイス
「てめぇもボコられてぇのかよ!?」


 デジカメを取り上げようとした手は空を切った。

 彼はさっとデジカメをしまった。


「感心しませんね、女性がそういう汚い言葉を使うのは」


 彼は涼しい顔のまま言った。怖いもの知らずなのか。


「てめぇには関係ないだろ!」

「まあ、それでもいいですよ。僕があなたを女性扱いしなくていいってことになりますから」


 それは多分、警告だったのに彼はニコッと笑った。

 そして、拳は倍増した怒りと共に振り上げられた。
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