クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
 問いかけると、ロイドは振り返り、真顔で結衣を見つめた。


「今からでも、いいか?」
「え? だから、何が?」


 何か急用を忘れて眠ってしまったんだろうか?
 ロイドの真剣な表情が不安を煽り、再び問いかけると、ロイドはいきなり結衣を押し倒した。


「相変わらずニブイな。この間の続きに決まってるだろう」


 結衣は一気に脱力した。

 何か重大な事でもあるのかと思えば、このエロ学者は!

 いや、重大な事には違いないのだが——。

 口づけようと顔を近づけてきたロイドの額を手で押さえて、結衣はキッパリと拒否した。


「絶対、イヤ」

< 9 / 230 >

この作品をシェア

pagetop