イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
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外から本屋の中を覗くと、レジに入江圭輔がいるのが見えた。

いかにもヒマそうにしてる。


(いたいた)


「拓海、絵本でも買ってあげようか」


あたしは拓海を連れて、ドキドキしながら本屋に足を踏み入れた。


またあたしを見て、ハッとした入江圭輔は。

あたしと手をつないでる拓海をちらっと見て、またあたしに視線を戻した。


(拓海に対しては――何も反応しなかった!? 今)


「なぁ、あんた……」

「ねぇ、この子知ってる?」


何か言いかけたところをすばやくさえぎって発せられた、突然のあたしの問いに。

もう一度拓海をちらっと見た。

いかにも興味なさげに。


「……なんだよ、その子。知るかよ」
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