イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
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はぁ。


あたしは、ひとつため息をつくと。

苦笑しながら家を出た。



家の前に駐めておいた車のドアを開ける。


車の中から流れてきたひんやりとした空気が、ふわっとあたしを包んだ。



「……どうだった?」


倒された助手席から、笑いを含んだ楽しげな低い声がした。

ボンネットに無造作に乗せられた長い足がぴょんと跳ねて、助手席に寝転がっていた長身がさっと飛び起きる。

そのいたずらっぽくきらめく瞳に、思わず悪態をついた。


「……ほんっとに無茶するよね、拓海は」

「……ミソラも人のこと、言えるの?」


黒い前髪の隙間からのぞく、美しい黒い瞳にほんのり浮かぶ微笑。
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