イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
「ほら、前言ってたの、ミソラでしょ。

15歳って無茶できる年頃だから、あえてあのリストバンドを15歳の自分に託したんだと思うって」

「うん、まぁ、そうだけどね」


あたしも肩をすくめる。


「26歳にもなるとさ、いろいろ考え過ぎちゃって冒険できないもん。

15歳のあたしは、ほんとに無茶だった。

今考えても冷や汗が出るよ」

「――15歳は冒険のお年ごろってか」


楽しそうにくすくす笑いながら。


「ま、これでオレもやっと家に堂々と出入りできるな」


うーん、と伸びをする。

その整った横顔を見ながら、あたしはじっとりと言った。
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