イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
入江、っていうんだね、この人。
「あの……入江さん」
エレベーターへぷらぷら歩いていこうとする若き入江くんをとっさに呼びとめてた。
「……?」
あん? とでも言うように、ダルそうに振り返る様子が、本屋での様子と同じ。
5歳若いイケメン店員くんは、頬がちょっぴりふっくらして少しあどけなくって。
何だか妙にかわいらしく思える。
それにしても……
(何を話していいやら)
これからケンカ別れする人たちに、何を言っておけば別れないのかな。
ケンカ別れした後に別れないように説得しに来るべきだったかな、なんて思う。
てか、ケンカ別れしたかどうかさえ、知らないや。
(あ)
不意に思い出す。
フラれた、って言ってたっけ、美咲姉ちゃん。
「あの……入江さん」
エレベーターへぷらぷら歩いていこうとする若き入江くんをとっさに呼びとめてた。
「……?」
あん? とでも言うように、ダルそうに振り返る様子が、本屋での様子と同じ。
5歳若いイケメン店員くんは、頬がちょっぴりふっくらして少しあどけなくって。
何だか妙にかわいらしく思える。
それにしても……
(何を話していいやら)
これからケンカ別れする人たちに、何を言っておけば別れないのかな。
ケンカ別れした後に別れないように説得しに来るべきだったかな、なんて思う。
てか、ケンカ別れしたかどうかさえ、知らないや。
(あ)
不意に思い出す。
フラれた、って言ってたっけ、美咲姉ちゃん。