イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
……もう、何言ってるんだあたしは……

だめだこんなの、もっと考えてから声掛ければよかった。

ああもう……


「あんた鋭いね」


身悶えしそうなあたしに、ふと掛けられた言葉に。

あたしは驚いて、顔を上げた。


「……え?」

「あんた、美咲の友達?

……あいつ、重くね?」


軽い調子でそう言うと、肩をすくめる。


「携帯は勝手に見るし、ちょっと連絡取れなかったらいちいちどこへ行ってたのかとかうるさいしさぁ。

正直息が詰まるんだよね」

「……」


(美咲姉ちゃん、思いつめるからなあ……)


重いと感じるのは当然かもしれない。

思わずうなずくあたし。
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