六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
「お前、どうやって入った?」
「はいっ?」
「はいっ?じゃない。
結界が張ってあっただろう?」
「えっ?」
瑛さんはドアに貼ってあるお札を指さす。
こんなの、今まで知らなかった。
「わかんないですよぉ、表には貼ってなかったもの」
「って、だから、張ってあったんだから、普通には入れなかっただろう?
いつの間に結界破りなんか覚えた?」
は?結界破り?
てか、瑛さんが陰陽師でもないのに、
ミニサイズの結界を張れる事すら知らなかったし。
「ただ……普通に開くと良いなぁって、思っただけです」
「…………!」
瑛さんは、驚いた顔をする。
「……そうか。わかった。
着替えるから、あっちで待っていろ」
「あ、はい」
結局よく説明してもらえないまま、部屋を追い出されてしまった。