六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
道場から離れて、一人で静かに瞑想できる場所を探す。
しかしお屋敷はホテルよろしく、
使用人さん達が掃除したりしてくれてるし。
道場には清良、庭には太一、裏の森には瑛さんがいる。
「どっかないかなぁ、ねぇアキちゃん」
名前を呼ぶと、アキちゃんは姿を現した。
「にゃーん」
「え?そっち?」
アキちゃんは尻尾をフリフリしながら、
留衣さんにもまだ案内されていない方に行ってしまう。
良いのかなぁと思いながら、
あたしはアキちゃんを信じて後をついていった。
アキちゃんも最初はツンとしてたのに、
いつの間にか可愛くなっちゃったなぁ。
『やっぱり、あいつ、ちょっと変わったよ』
そんな清良の言葉を思い出して、胸が熱くなる。
本当にそうかなぁ……。
そんな余計な事を考えていたら、アキちゃんが立ち止まった。
「……これって?」