六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
「なんて顔してんのよ。
あたし達の友情は変わらないよ。
あたしはアンタが好きだから、協力するんだからね。
決して、無理矢理じゃないんだから」
そう言いながら、むにーとあたしの両頬を指で引っ張った。
「ひ、ひよふぁぁ……」
「今は現状についてくるのがいっぱいいっぱいだと思うけど、しっかりするのよ。
アンタを本当に守れるのは、アンタしかいないんだからね!」
清良は、力強い笑顔をあたしにくれた。
冷えきっていた胸が、だんだん暖まるのを感じる。
両頬を離されて、あたしはやっと普通に話せるようになった。
「清良も、なんか特殊技能があるの?」
「うん、まぁ……いずれ見る事になると思うけど……」
「二人とも、静かに」
照れ臭そうに笑った清良の語尾を、お父さんが消した。