六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
「17歳の誕生日から、何か起こると思ってたんだよね。
だからスタンガンを渡したの。
気分が悪くなって、まりあが教室を出たあと、太一に連絡したの」
清良が「ねっ」と太一に視線を送る。
太一がうなずいて、言葉を続けた。
「で、俺の式神が姉ちゃんが一人で帰る事を教えてくれた。
ヤバイと思って、早く追いかけたかったんだけど、
授業を抜け出すのに手間取ってさ」
太一はポリポリと、短い茶髪が乗った頭をかいた。
「あの香水、使ってくれなかったんだ」
「えっ?だって、学校だし……」
「だよね。とにかくあれは、姉ちゃんの防御力を高めるから。
明日からはちゃんとつけてね」
ぼ、防御力……。
二人のプレゼントは、あたしを守るためのものだったんだ。
心強い仲間だけど……。
二人とも、迷惑じゃないのかなぁ……。