六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
アキちゃんは、ひらりとそのお札を避ける。
あたしはいそいで、銀色の背中に股がった。
手錠をされた腕の間に、アキちゃんが顔を出す。
「捕らえよ!」
その声を背に、廊下を走り出した!
《どうする、夢見姫。
そなたの力は使えぬぞ》
後ろから飛んでくるお札や苦無を避けながら、
アキちゃんが意識に話しかけてくる。
「やっぱり、これはアキちゃん自身の力なの!?」
《そんな話をしている暇はない》
「そっか!
とにかく、外へ!」
返事の代わりに咆哮で答えたアキちゃんは、速度を増した。
騒ぎに気付いた忍達が、次々に廊下に現れる。
攻撃されるより先に彼等を蹴散らして、アキちゃんは走った。
しかし、さすが忍者屋敷だけあって、簡単に出口は見つからない。
「アキちゃん、窓!」
やっと見つけた窓に、アキちゃんが噛みついた。