六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】


「っざけないでよ……っ!!」


ガラガラの声で、あたしは叫んだ。


「あんた達に良い世界が作れるもんか!!

あんな小さな命さえ守れない、あんた達に……!!」


鉄格子の向こうには、誰もいなかった。


だけどあたしは、叫び続けた。



「アキちゃんを返せえぇぇ!!

出せっ、出して、出してよぉぉぉ!!」



帰りたい。



皆がいるところに、帰りたい。



誕生日の前の日に、帰りたい。



なんでこうなっちゃったの?



誕生日の日からあたしは、大事なものを失ってばかりいる。



悔しくて、悔しくて、涙が止まらなかった。



そしてまた、奪われる……。



今度は、あたしの命が。誇りが。



奪われる。



「出してええぇぇぇ!!」




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