孤島 臨終朗の誤算
みつきが指摘した三つ。

しかし、それら全ては今この時において克服されている。

「そうか…立ち位置…」

死門を支えに立ち上がりながら、俺は呟く。

戦において、低きよりも高き、下方よりも上方。

相手の『上』を取る事は有利に働く。

上からの剣の振り下ろしは、本来持っている以上の威力を発揮する。

「女の身でも、人を斬らずとも、軽い剣でも」

みつきは薄く笑う。

「お前を凌駕する事など容易いのだ、孤島 臨終朗」

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