遊びじゃない
…それは、初耳。
いや、初耳っていうか、聞いてたのかもしれないけど私の記憶の片隅にも引っ掛かってないくらいの情報。
それは迂闊だったわ。麻生さんのことを考えたくなくてこうやって飲み歩いてるってのに、そいつに詳しい奴と飲み歩いてたんじゃ話しにならない。
「でも、いくら指導係って言っても今は違うじゃない?私なんて瀬川さん
の年齢さえはっきり知らないよ。」
瀬川さんは私と美織の指導してくれてたけど、プライベートな話はほとんどしなかったし、ましてや好きな異性のタイプなんて見当もつかない。
「あ、瀬川さんはね、若く見えるけど36歳なんだよ。」
はい、さすが、眼鏡女子フリーク。接点ないはずなのに、年齢まで知ってるなんて気持ち悪いにもほどがあるわ。
でも36歳か…確かにもうちょい若くみえないでもないけど、きっちりしてる姿からは36歳でもおかしくはない。