遊びじゃない
「あっそ、ゆうが気持ち悪いってのはもうわかったけど、それでも男同士でしょ?そんなにペラペラ女の話なんてしないでしょうが。」
男は女ほど恋愛の話をしないのかなって勝手に思ってたけど、実際は違うのかな。
でも、麻生さんが女の話をペラペラ同僚や後輩に喋ってる姿も想像しづらいけど。
そんなことを考えながら歩いているともう我が家は目前で、お礼を言おうと隣を見上げると、何故だか哀しそうにも見える眼鏡の奥の瞳とぶつかる。
「何…?」
「…ペラペラ話すわけじゃないけど、俺新人の頃から人数あわせでよく合コンとかに連れて行かれてたから…そんな中で所々わかるっていうか…」
元々ぼぞぼぞと話す滑舌の良くないゆうの口調がより一層はっきりしない。
「だから、何?」
聞かなければいいような内容ってことは、ゆうの口調からも明らかで。
なんでこんな話の流れになったのか自分のアホさかげんに少しイラツキながらも、それより何よりゆうが私と麻生さんのことを何か知ってそうなことに余計に口調がきつくなる。