遊びじゃない
「散々体を許しといて、それはないよね?まおちゃんもそういうつもりだったんじゃないの?」
「ちがうっ」
「そうかな…じゃあ簡単に好きとか言って簡単に家までついて来る程度にホンキだったってことかな。まおちゃんからも連絡なかったし、バレンタインデーだって会いたいの一言もなかったよね?」
「それは…」
すべてが裏目に出ていたってコト?もうだめだと思って諦めてたから言わなかったことなのに。
「でも、麻生さん婚約者がいるんですよね?」
私の気持ちも、悩んでたことも、急に馬鹿らしくなって―体を押し返して反撃、したつもりだった。
「あれ?まおちゃん知ってるんだ?じゃあ…知ってて俺とそういう関係になってたってことだよね?ふぅん……じゃ、やっぱりそういうコトか。」
ちがう―そう言いかけて、言っても無駄だと思って横を向くと、勝手に納得したように頷いた麻生さんにまたしても引き寄せられて、今度は唇が重ねられる。