遊びじゃない
「…それって世の男が全員求めてることじゃないと思うし。」
答えになっているのかわからない言葉を言い訳のように呟く。
「そりゃ人それぞれだとは思うけどさ~、僕ならすごく嬉しいし、こんなに美味しいご飯を作ってくれる彼女がすごく愛おしく思えちゃうなぁ。毎日作って欲しい、一緒にいたい、結婚したいって、自然に思える気がする。」
うっとりしたように空中を見つめたままのゆうには、意外な言葉に顔を上気させている私が目に入ってないことにホッとしながら立ち上がって。
べつに私のことを愛おしいって言ったわけじゃないのになぜかドキドキしている胸の鼓動を誤魔化すように食器を流しに運ぶ。
「それに慣れられると面倒でしょ?それを当てにされて、当たり前になるのが嫌。」
スポンジを泡立てながら隣に運ばれて来た食器に目をやる。なんだかゆうの顔を見れなくて…。