遊びじゃない
…確かに。
認めるのは嫌だけど、夢うつつだったとはいえ気持ちよくなってたし…改めて自分の体に聞いてみても、体の奥の疼きは本物で。
暖かく甘いお湯の上でまどろんで、その甘さにトロけてしまうみたいに。
でも。
「…そんな簡単にヤレそうって思った?」
今のこの状態を、どう受け入れたらいいのか若干混乱している私にとっては、こんな捻くれた言葉を返すのが精一杯で。
「ごめん。もうしないから…そんな風に言わないでよ。」
正座して困ったように瞳を揺らす男は、一瞬とても傷ついていたようにも見えた。