遊びじゃない
こんなこと思ったら、もしお腹に赤ちゃんがいたら怒って拗ねちゃうかな…。
あなたの存在を、認められなくて、怖くて、誰にも知られたくないなんて……。
無責任で身勝手だよね。
あたなだって私の元になんて来たくなかったって思っちゃうよね。
まだ半分以上残ったコーヒーの缶を床に置いて、そっと両手をお腹にあてる。
「まおちゃん…?」
懺悔するように下を向くと、垂れた髪の毛がカーテンのように覆い隠してくれるから。
触れていなくても、隣に感じる温かい存在に何故かとっても安心して、閉じた瞳から静かに涙が流れる。
「…なんでも、ない」
喉に力をいれても震える声はあまりにも説得力がないようで。横からははぁっと盛大なため息が聞こえる。