遊びじゃない

「…なんでそんなとこ座ってるの?」

「え?あぁ、これはその…なんていうか」

「なんていうか?」

不思議そうに首をかしげながらフローリングに座る私の前に同じように座る。

「ここ、冷たいよ?」

「知ってる」

「じゃあどうしたの?」

全くわけがわからないという様子のゆうにじっと見つめられて、慌てて口を開く。

「あのっ、この間はごめん。一緒に病院行ってもらったのにお礼もろくに言わずに勝手に帰ったりして。」

「いや、あれは僕も…」

「それにっ、あの、あれ、ちゃんときたから」

「きた?」

女子だったら『あれ、きた』というわずか4文字で通用してしまう報告も、やっぱりゆう相手じゃ通じない。
< 252 / 266 >

この作品をシェア

pagetop