遊びじゃない

ズズッとホットミルクを啜ると、絶妙な甘さがなんだか嬉しくて。体の中心から温まりそうでまた口をつける。

「ちょっと長いけどこれが一番細身かな」

上下揃いのスウェットは、わざわざ選んでくれたのか紺色。

淡い色だったら遠慮したかったけど、ちゃんと考えられた私のためのスウェットを素直に受け取る。

また台所に入っていくゆうの後姿をぼんやり目で追ってたら、コップにミネラルウォーターを注いで薬と一緒に渡してくれる。

「ありがと」

なんでだろ。気持ち悪いよとつっこみたくはなるけど、嫌じゃない。全然嫌じゃなくて、むしろ私を想ってくれてるゆうの気持ちが嬉しい。

着替えるために洗面所を借りて、ついでにトイレに行ってみるけどやっぱりいつもよりは若干多めの出血。

でもまぁ、これくらいなら汚す心配も少ないかなと思って、ゆうの匂いがするスウェットに着替える。
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