遊びじゃない
どれだけ眠ったのか、いつものようにうーんと両手を伸ばして伸びをした拍子に、温かい何かにぶつかる。
薄暗い室内で眼を開けるけど、裸眼では何もはっきりせず、手探りで眼鏡を探すけど。
「まおちゃん…」
私の右手が絡め取られたことで、ベッドの傍にゆうがいることが解る。
「なに、やってんの?」
もちろん、ゆうの家だってことは寝起きでもすぐに理解できてるし、部屋の薄暗さからもう夕方をとっくに通り越してることくらいは状況把握できるけど。
「…見てたの?」
「えっ?あ、いや、そんなずっとじゃないよ?あまりにもまおちゃんが起きてこないから、ほんとに寝てるのか心配になって」
「ふぅーん」
「で、あの、寝顔見てたらなんていうか、ずっと見てたくなったというか…」