遊びじゃない
ちょっと、ホンキでやばいかも。
時々見せるやんちゃそうな笑顔とか、ネクタイを緩めてボタンを外したシャツの隙間からのぞく鎖骨とか、ワイングラスを持つ骨ばった指先とか…。
麻生さんの体が動くたびにほのかに漂う男物の香水に、なんかもう勝手に欲情して顔が火照ってくる。
「柏木さん、酔っちゃった?お酒、弱いんだね。真っ赤だよ?」
可愛いなって言いながら伸びてくる男らしい指先に頬を撫でられて、心臓の高鳴りと共により一層紅潮した気がする。
「お腹空いてたから、かも。大丈夫です。」
ほんとは大丈夫じゃないです、あなたにノックアウトされてます~。なんて言えるはずもなく、どれくらい赤くなってしまっているのか気になって、化粧室に席を立つ。