届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

大学ってところは、よく分かんないけど。

いつも携帯電話にたくさんの女の人から連絡きてるから。

きっと、彼女はいないと思う。

「ふ~ん。将来はお医者さんだもんね。あの大きな病院の院長の息子なんて、世間は放っておかない気もするけど。」

「そういうものかな?」

「妹だからだよ。だって、さっきの呼び出しだって、お兄ちゃん紹介してって話でしょ?」

「よくわかったじゃん?」

「当たり前でしょ?いつもの事じゃん?」

「うん。」

「ほら、世間ではイケメンでお金持ちなんて、なかなかいないんだから。」

「そっか…。」

「そうだよ。しかも色々買ってくれて、優しいときたら最高じゃん。私にも、あんなお兄ちゃんいたらなぁ。」

窓辺にほおづえをついて。

ため息まじりに外を見た。
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