届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

下着の上から触れるか触れないか。

その微妙な感覚でさえ、カラダの奥からジンジンと甘くうごめく。

「……あふっ……ふ……」

鈍い吐息が口からもれてゆく。

つま先がピクンと跳ね上がる。

あたしの中の熱を確かめるように、お兄ちゃんの指がいやらしくくねり出した。

その指の動きと、あたしの中の熱の絡み合った音が聞こえる。

「お………おにっ…兄ちゃん……」

恥ずかしさと、カラダの中をグルグルと渦巻く甘い熱。

「……紗羽。」

言われなれた名前なのに。

低くかすれた声。

甘くて優しくて。

華奢(きゃしゃ)なカラダが、弾けるようにのけぞって。

しっかりと抱きしめあったカラダ。

一層、深く重なり合って。

深く重なり合ったまま、二人の腰と腰が強く密着する。
< 154 / 570 >

この作品をシェア

pagetop